防災の常識を疑う【第3回】「知識があれば人は動ける」は間違い。
- akiyuki yamasaki

- 6月24日
- 読了時間: 2分

【防災の常識を疑う③】「知識があれば人は動ける」は間違い。
私たちは、災害について学び、避難方法を知り、防災グッズを準備します。
もちろん、それは大切なことです。
しかし、本当に知識だけで人は動けるのでしょうか。
例えば、避難所で見知らぬ人に声を掛けられるだろうか。
困っている人に、「何か手伝えることはありますか?」と言えるだろうか。
ペットを連れて避難し、周囲の人と協力しながら生活できるだろうか。
子どもが不安で泣いている時、自分自身も不安な中で安心させることができるだろうか。
災害時に求められる力は、知識だけではありません。
判断する力、人とつながる力、落ち着いて考える力。
困難な状況でも、「何とかしてみよう」と思える力。
それらは、本を読んだだけでは身につきません。
人は、「知る」→「体験する」→「できる」→「続ける」という過程を経て、初めて自分の力に変わります。
例えば、子どもたちが初めてキャンプをすると、思うようにいかないことがたくさんあります。
雨が降る。
寒い。
思い通りにならない。でも、仲間と相談し、工夫し、最後には笑顔で終わる。
その経験は、単なるアウトドア体験ではありません。
「困っても何とかなる」という自信になります。

また、女性たちがキャンプを通して交流し、お互いの不安や悩みを共有すること。
ペットと一緒に過ごしながら、避難生活を考えてみること。
医療従事者が、医療技術だけではなく、生活を維持する方法を学ぶこと。
それらすべてが、災害時だけではなく、日常をより豊かにする経験になります。
私たちは、防災を特別なものにしたくありません。
災害が起きた時だけ役立つ知識ではなく、日々の暮らしを楽しみ、人とつながり、困った時に支え合えること。
その積み重ねが、本当の防災につながると考えています。
防災は知識ではなく、日常を豊かにする生きる力である。
だから私たちは、知識を伝えるだけではなく、体験を通じて、生きる力を育てる「防災キャンプ」を続けています。
【次回予告】
では、キャンプは単なる遊びなのでしょうか。
自然の中で笑い、仲間と食事をし、不便を楽しむ時間は、なぜ防災につながるのでしょうか。
第4回は「キャンプは遊び」で終わらない。
楽しさの中にある、本当の防災の価値について考えます。



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