top of page

今日からできる「日常防災」5つのアクション/第2回:家の中を安全基地に変える

― 避難所に行かないという選択 ―

災害が起きたとき、多くの人が最初に思い浮かべるのは「避難所」かもしれません。学校の体育館や公共施設に避難し、多くの人と共に数日から数週間を過ごす――。それが一般的な防災のイメージです。



しかし近年の災害では、もう一つの重要な選択肢が注目されています。

それが 「在宅避難」 です。

自宅が倒壊の危険がなく、安全が確保できる状態であれば、必ずしも避難所へ行く必要はありません。

むしろ、

  • プライバシーが守られる

  • ストレスが少ない

  • 家族の生活リズムを保てる

  • ペットと一緒に過ごせる

など、多くのメリットがあります。

もちろん、自宅が安全であることが前提です。しかしもう一つ重要な条件があります。

それは、

「家を安全基地として機能させられるか」

ということです。

そしてここで大きなヒントになるのが、キャンプやアウトドアの知識と技術です。

①家は「巨大なテント」である

キャンプをしていると、あることに気付きます。

テントの中で生活するためには、自分たちで

  • 火を起こし

  • 水を確保し

  • 暖かさを保ち

  • 明かりを作る

必要があるということです。

つまりキャンプとは、最低限の資源で生活を成立させる技術なのです。

そして災害時の生活も、実はそれと非常によく似ています。

電気が止まり、ガスが止まり、物流が止まる。

そんな状況でも生活を続けるには、

「自分たちで生活を作る力」

が必要になります。

だからこそ、私たちは防災教育の中でキャンプやアウトドアの技術を大切にしています。

アウトドアは単なるレジャーではありません。

生きるための技術の集合体なのです。

②安全基地をつくる3つの条件

家を「安全基地」に変えるためには、いくつかの重要な条件があります。

その中でも特に重要なのが、次の3つです。

1.暖かい 2.明るい 3.温かい食事ができる

一見すると、当たり前のことのように見えるかもしれません。しかし災害時、この3つが確保できるかどうかで、生活の質は大きく変わります。

そしてこの3つは、キャンプ道具で簡単に実現できます。

③火を使えることは、生活を守る力

災害時、最も大きな影響を受けるのが電気です。

停電すると、

  • 照明

  • 暖房

  • 調理

  • スマートフォン充電

など、多くの生活機能が停止します。

しかしここで役立つのがキャンプ用のガスバーナーカセットコンロです。

家庭に1台あるだけで、

  • お湯を沸かす

  • 食事を作る

  • 温かい飲み物を飲む

ことができます。

寒い季節には、温かい食事があるだけで人の心は大きく安定します。

これはキャンプでも同じです。

外が寒くても、温かい鍋料理を囲むだけで驚くほど安心感が生まれます。

災害時でも同じことが言えます。

火を使えることは、生活を守る力なのです。


④光を作る

次に重要なのが明かりです。

停電すると、夜は想像以上に暗くなります。

街灯も消え、家の中も真っ暗になります。

このとき役立つのがキャンプ用のガスランタンやLEDランタン です。

アウトドア用のランタンは、

  • 長時間使える

  • 持ち運びやすい

  • 部屋全体を照らせる

という特徴があります。

ランタンの光が一つあるだけで、家の中の安心感は大きく変わります。

特に子どもがいる家庭では、暗闇は強い不安を生みます。

しかしランタンの柔らかい光は、人の心を落ち着かせてくれます。

これはキャンプをしている人ならよく知っている感覚でしょう。

暗い森の中でも、ランタンの光があるだけで安心できる空間が生まれます。


⑤暖かさと水を確保する

冬の災害で最も重要なのは体温の維持です。

暖房が止まると、家の中の温度は急激に下がります。

ここで役立つのが、

  • 寝袋

  • ダウンジャケット

  • 毛布

  • 断熱マット

といったキャンプ用品です。

キャンプでは、寒い環境でも体温を守るための装備が非常に発達しています。

例えば寝袋。

寝袋は単なる布団ではありません。

体温を逃さない構造で作られており、非常に高い保温性能を持っています。

災害時には、家の中でも寝袋が活躍します。

暖房がなくても、体温を守ることができるからです。


そして、人間が生きるために最も重要なのは水です。

災害時には、

  • 断水

  • 配水停止

  • 給水制限

などが発生する可能性があります。

そのため家庭でも最低限の水の備蓄が必要です。

目安としては

1人1日3リットル × 3日分

が基本とされています。

さらにキャンプ用のウォータージャグ があると便利です。

ウォータージャグは

  • 水をまとめて保管できる

  • 注ぎやすい

  • 持ち運びできる

という特徴があります。

アウトドアでは当たり前の道具ですが、防災でも非常に役立ちます。

家は最強の避難所になる

防災というと、「避難所へ行く」という発想になりがちです。

しかし考えてみてください。

自宅には

  • 屋根

  • トイレ

  • キッチン

  • 家族の生活空間

があります。

これは非常に大きな資産です。

もしそこに

  • 暖かさ

を確保できれば、家は最強の避難所になります。

だからこそ、防災キャンプアウトドア協会では「家を安全基地にする」という考え方を大切にしています。

アウトドアは防災教育になる

キャンプをすると、多くのことを学びます。

火の扱い方水の大切さ寒さへの備え暗闇との向き合い方これらはすべて、災害時に必要な知識です。

つまりキャンプは、楽しい防災教育でもあるのです。

自然の中で遊びながら、生きる力を学ぶ。それが私たちの考える「防災キャンプ」です。


コメント


bottom of page