top of page

新連載|今日からできる「日常防災」5つのアクション/第1回:暮らしの中に“備え”を溶かす

― 食・水・光を特別にしない ―


はじめに|防災が続かない本当の理由

「防災をしなければ」と思いながら、なかなか続かない。非常袋を買って満足してしまう。賞味期限が切れていることに後から気づく。

これは多くの家庭で起きている現実です。

その理由は単純です。防災を“特別なこと”にしてしまっているから。

私たち日本防災キャンプアウトドア協会は、防災を

「暮らしの延長にあるもの」として考えています。

特別な準備ではなく、日常の中に少し溶かす。

それが“日常防災”の考え方です。

アクション① 水を「備蓄」ではなく「循環」させる

災害時に最も早く不足するのが水です。

一般的に必要とされる量は1人1日約3リットル。

しかし3日分をいきなり完璧に備える必要はありません。

おすすめは「ローリングストック」。

  • 日常で使うミネラルウォーターを少し多めに買う

  • 使ったら補充する

  • 常に一定量を家に置く

キャンプ用のウォータージャグがあれば、断水時の給水所でも役立ちます。

「水は重い」という感覚を、一度体験してみることも大切です。


棚に並ぶ水+キャンプ用ウォータージャグ
棚に並ぶ水+キャンプ用ウォータージャグ

アクション② カセットコンロを日常使いする

停電時に最も頼れる道具のひとつがカセットコンロ。

しかし、いざという時に

  • 使い方が不安

  • ボンベの残量が分からない

  • 子どもが火を怖がる

という家庭は少なくありません。

月に一度、「鍋の日」をつくるだけでいいのです。

火を扱う経験は、防災そのもの。

ボンベの目安は1週間在宅避難を想定して6〜9本程度(家族人数による)

火を“怖いもの”ではなく“扱えるもの”に変えることが重要です。


便利な
便利な


アクション③ 光を体験する

停電時の不安の正体は「暗さ」です。

おすすめは

  • ヘッドライト(両手が空く)

  • LEDランタン(暖色系)

一度、夜にブレーカーを落としてみてください。

暗さは想像以上です。

体験しておくことが、実際の停電時の落ち着きにつながります。


家の中を
家の中を

まとめ|防災は暮らしを整えること

水、火、光。これらはすべて日常の延長にあります。

特別な防災用品を増やす前に、“今あるものを使いこなす”こと。

それが第1回のアクションです。

第2回は、

✔ 暖かい空間のつくり方✔ 家具と動線の見直し✔ 停電を前提にした暮らし方

を具体的に解説します。

キャンプの視点で見直すと、家は「最強のテント」に変わります。

どうぞお楽しみに。


コメント


bottom of page