「避難所へ行く」から、「避難生活をみんなで支える」へ
- akiyuki yamasaki

- 2 日前
- 読了時間: 3分

内閣府は、防災人材育成の標準テキストを「知識編」と「対応能力編」の2部構成にしています。つまり、災害について知っているだけではなく、実際に情報を整理し、役割を決め、周囲と協力して対応できる能力まで育てることが重視されています。
防災キャンプで育てたいのは、「何かができる人」だけではなく、「その場にいる人と協力して、必要なことを考えられる人」です。
今日はこの視点から、避難所運営を防災教育・地域人材育成へつなげます。
避難所は「誰かに助けてもらう場所」だけではない
災害が起きたとき、多くの人が避難所へ向かいます。
学校の体育館。
公民館。
地域の施設。
しかし、避難所へ行けば、すべての準備が整っているとは限りません。
受付。
情報共有。
トイレ。
食事。
ごみ。
睡眠場所。
薬。
子どもの居場所。
高齢者への支援。
ペットへの対応。
時間が経つほど、さまざまな課題が出てきます。
そして大規模な災害になれば、行政や支援者だけですべてを担うことは難しくなります。
そこで大切になるのが、
「自分にもできることがある」という意識です。
例えば、
避難してきた人へ声をかける。
情報を掲示する。
物資を運ぶ。
困っている人を受付へつなぐ。
子どもを見守る。
必要な情報を記録する。
特別な資格がなくても、できることはあります。
私たち日本防災キャンプアウトドア協会では、防災キャンプそのものを目的とは考えていません。
防災キャンプは、防災について考え始める入口です。
自分のこととして考える。
周囲を見る。
困っている人に気づく。
仲間と相談する。
役割を決める。
状況が変わったら役割も変える。
こうした経験が、自分の命を守る自助につながります。
そして、
「自分にも誰かを支えることができる」
と気づくことが共助につながります。
さらに地域の中に、
人の話を聞ける人。
情報を整理できる人。
困っている人へ声をかけられる人。
周囲と役割を分担できる人。
行政や支援者へ必要な情報を伝えられる人。
そんな人が増えていく。
それが、私たちが考える地域を支える人材育成です。
防災リーダーは、すべてを一人でできる人ではありません。
むしろ、
「私はこれをやります。あなたは何ができますか?」
と周囲へ声をかけられる人です。
避難所は、誰かに助けてもらうだけの場所ではありません。
地域にいる一人ひとりが、自分にできる役割を持ち寄る場所でもあります。
平常時からその経験をしておくこと。
それが、いざという時に地域を支える力になります。
一人ひとりが「地域を支える側」になる防災教育
日本防災キャンプアウトドア協会では、防災を「助けてもらうための知識」だけではなく、自分にできる役割を見つけ、周囲と協力し、地域を支える力として捉えています。避難所運営や情報共有、役割分担などの体験を通じ、防災意識を自助へ、支え合いを共助へ、そして地域を支える人材育成へつなげます。



コメント