新年の挨拶と災害に対して今日からできること
- akiyuki yamasaki

- 1月3日
- 読了時間: 3分

新年あけましておめでとうございます。
旧年中は、一般社団法人日本防災キャンプアウトドア協会の活動に多くのご理解とご参加を賜り、心より御礼申し上げます。
私たちは日本という国に暮らす以上、自然災害と無縁でいることはできません。地震、台風、豪雨、豪雪、土砂災害…。それらは「いつか起こるかもしれないもの」ではなく、「必ず起こるもの」として向き合う必要があります。
しかし同時に、これまでの災害の多くが私たちに教えてくれているのは、「備えがあれば守れた命がある」という現実です。過去の教訓がありながらも、私たちは時間とともにその記憶を風化させ、同じ失敗を繰り返してしまう。だからこそ今、私たちに必要なのは「一時的な防災」ではなく、日常に根づいた防災です。
そこで当協会が大切にしている考え方が、「フェーズフリー」です。フェーズフリーとは、非常時と日常を切り分けるのではなく、「普段使っているもの・身につけている力・暮らしの知恵が、そのまま非常時にも役立つ状態」をつくるという発想です。
キャンプ道具はレジャーであると同時に、災害時の生活道具。ロープワークや火起こしは遊びであると同時に、命を守る技術。アウトドア体験は非日常であると同時に、非常時のシミュレーションでもあります。私たちはこのフェーズフリーの考え方を、「防災×キャンプ・アウトドア」という形で社会に実装しようとしています。
そしてもう一つ、私たちが大切にしているのが、自助力(自分の命を自分で守る力)と共助力(支え合う力)の向上です。
災害発生直後、最初に頼れるのは「自分」と「周囲の人」です。公的支援が本格的に届くまでの時間を、どう生き抜くか。その力は、知識だけでなく、体験と感覚によって育まれます。
寒さの中でどう体温を守るか、水や食をどう確保するか、不安な時に人とどう関わるか…
こうしたことを、楽しみながら、体を動かしながら、仲間と一緒に学ぶ。それこそが、最も実践的で、持続可能な防災教育だと私たちは考えています。
防災は「我慢」や「不安」から始まるものではなく、「生きる力を育てる」「暮らしを豊かにする」ことから始まっていい。それが結果として、いざという時の強さにつながっていく。それがフェーズフリーな防災であり、私たちの目指す社会です。
本年も、日本防災キャンプアウトドア協会は、子どもから大人まで、地域、学校、企業、行政、そして多様な立場の人たちと共に、「備えを文化にする」活動を進めてまいります。
2026年が、皆さまにとって安全で、学びがあり、つながりに満ちた一年となりますように。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
一般社団法人 日本防災キャンプアウトドア協会代表 山﨑 晶之



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