「防災×キャンプ」の力で地域を守る人材を育てる
- akiyuki yamasaki

- 7月11日
- 読了時間: 4分
〜自分の身は自分で守る時代へ〜
「防災は専門家のもの」「災害はめったに起こらない」——そう考えていませんか?しかし、近年の日本を襲う自然災害は、そのスケールも頻度も、これまでの常識を覆すものばかりです。集中豪雨、地震、台風、火山噴火、そして異常気象に起因する災害の複合化。これらは、もう“いつか来るかもしれない”ではなく、“いつでも、どこでも起こり得る”日常の延長線上の出来事になりつつあります。
私たち日本防災キャンプアウトドア協会は、「防災をもっと身近に」を合言葉に、災害時に本当に役に立つ“生きる力”として、アウトドアスキルやキャンプの知識を活用した「防災×キャンプ」指導者養成講座を全国で展開しています。
ここで育成されるのは、いざというときに頼れる地域の“防災リーダー”。
身につけるのは、単なる避難行動の知識ではありません。自助(自分の命を守る力)と共助(周囲の人と支え合う力)を実践的に身につけた人材です。

◉ なぜ今「防災×キャンプ」なのか?
災害は、突然、日常を断ち切ります。そのとき、電気も水もガスも止まり、道路は寸断され、通信もできなくなる。そんな“ゼロからの生活”が突然始まる可能性があります。
私たちはそのような状況下でも、「生き抜く術」=サバイバル力を平時から備えておく必要があります。ここで活きてくるのが、キャンプやアウトドアのスキルです。
火を起こす
タープやテントを張る
安全な水を確保する
限られた食材で食事を作る
仲間と協力して共同生活をする
これらはすべて、災害時の避難生活にもそのまま応用できるスキルです。つまり、キャンプやアウトドアは「もう一つの防災術」なのです。
◉ 地域ごとに異なる災害リスクを“自分ごと”に
日本は、地域によって災害の特性が異なります。ある地域では土砂崩れが懸念され、またある地域では地震による津波や液状化、火山噴火のリスクが高まっています。こうした地域の特性を理解することが、実効性のある防災対策の第一歩です。
だからこそ、地域に根ざしたリーダーの育成が不可欠なのです。防災の知識は「知っている」だけでは意味がありません。地域の風土・住民・ライフスタイルを理解した上で「行動できる人」が必要なのです。
私たちの講座では、座学に加えて実際に屋外での訓練やグループワークを通じて、こうした“地域に根ざした防災力”を身につけていただきます。
◉ 一人一人が「防災の武器」を持つ時代へ
「防災はプロに任せればいい」と思っていたら、大切な人を守れない時代になっています。
家族を守る力を持つ人
近所の人と支え合える人
正しい判断と実行力を持つ人
そんな存在が、これからの地域社会に必要とされる“防災リーダー”です。
この講座では、災害に立ち向かうために必要な“もう一つの武器”として、アウトドアスキルを学びます。防災は「できることは全部やる」のが基本です。そして、その「できること」を増やす手段がキャンプやアウトドアのスキルであると、私たちは信じています。
◉ 平時からの備えが未来を守る
未曾有の大災害に立ち向かうには、「その日」が来てからでは遅いのです。
災害時に家族とどう連絡を取るか
避難所に行けなかった場合どうするか
体の不自由な人、高齢者、子ども、ペットはどう守るか
停電時にどう生活を続けるか
こうした問いに対する「自分なりの答え」を、今から見つけておく必要があります。それを実践的に学べるのが「防災×キャンプ」というアプローチです。

◉ 防災の“専門家”ではなく、日常を守る“担い手”に
「防災リーダー」と聞くと、ハードルが高いと感じる方も多いかもしれません。でも大丈夫。防災は“専門知識”だけではなく、“日常を守る意志”が何より大切です。
この講座では、あなたの「やってみたい」「何か役に立ちたい」という思いを形にする方法を学びます。そして、仲間と共に考え、行動することで、自分自身も成長し、地域の中での役割を見つけることができます。
◉ 未来を守るのは、あなたかもしれない
これからの時代は、「誰かが守ってくれる」ではなく、「自分たちで守る」時代です。その中心には、地域をつなぎ、行動する人——そう、防災キャンプの知識と技術を身につけたリーダーが必要です。
もしあなたが
アウトドアやキャンプが好き
地域のために何かしたい
災害への備えに不安がある
子どもたちの未来を守りたい
と思っているなら、私たちと一緒に始めてみませんか?

◉ 防災は生き方。アウトドアは武器になる。
私たち日本防災キャンプアウトドア協会は、単なる講座提供団体ではありません。「防災を生き方にする」ための学びと行動の場を全国に広げる団体です。
一人一人が自分の身を守る術を持ち、地域で助け合い、災害に立ち向かえる——そんな未来を、一緒に創っていきましょう。
アウトドアは、あなたのもう一つの防災の武器になります。
今こそ、その一歩を。



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