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予定を変える力も、防災力。自然の中で学ぶ「判断する防災」

8月9日
読了時間: 3分

夏休みになると、キャンプ、川遊び、SUP、登山など、自然の中で過ごす機会が増えます。

せっかく計画した活動ですから、できれば予定どおり楽しみたい。

誰もがそう思います。


しかし、自然は私たちの予定どおりには動いてくれません。

晴れていた空に雲が増える。

風が強くなる。

遠くで雷が聞こえる。

気温が予想以上に上がる。

子どもの動きが少し鈍くなる。

そんな小さな変化に気づいたとき、

「せっかく来たから、もう少し続けよう」

ではなく、

「今日はここまでにしよう」

と言えることも大切な防災力です。


私たち日本防災キャンプアウトドア協会では、防災キャンプを目的とは考えていません。

火起こしを覚えること。

ロープを結べるようになること。

テントを設営できるようになること。

もちろん、それぞれ役立つ技術です。


しかし、それ以上に大切なのは、

状況に気づき、自分で考え、安全な行動を選ぶ力を育てること。

自然の中では、正解がいつも一つとは限りません。

活動を続けるのか。

時間を短縮するのか。

場所を変えるのか。

屋内へ移動するのか。

中止するのか。

その時の天候、場所、参加者の年齢や体調によって、判断は変わります。

だからこそ、防災キャンプでは「正解を覚える」のではなく、「考えて判断する」経験が重要です。


この経験は災害時にもつながります。

大雨の予報を見たとき。

避難情報が出たとき。

停電が起きたとき。

家族が別々の場所にいるとき。

災害では、誰かが常に正解を教えてくれるとは限りません。

情報を集め、状況を確認し、自分で判断する必要があります。

それが自助です。


さらに、

「隣のおばあちゃんは大丈夫かな」

「子どもがいる家庭にも伝えよう」

「地域のみんなで確認しよう」

と周囲へ意識が広がると、共助につながります。

そして、情報を集め、人の話を聞き、その場に合った行動を一緒に考えられる人が地域に増えていく。

それが、私たちが考える地域を支える人材育成です。

防災キャンプはゴールではありません。

防災意識を高める入口です。

自然の中で、

気づく。

考える。

判断する。

行動する。

振り返る。


そして、学んだことを家族や地域へ伝える。

その繰り返しが、自分を守る力になり、誰かを支える力になり、地域の防災力になります。

予定どおりできなかった一日は、失敗ではありません。

安全のために予定を変えた経験こそ、最高の防災教育になることがあります。


FAQ

Q.天気が悪くなったら防災キャンプは中止ですか?必ずしも中止とは限りません。天候、風、雷、活動場所、参加者構成を確認し、短縮、場所変更、屋内化、中止などから安全な方法を選びます。

Q.予定変更も防災教育になりますか?なります。なぜ変更するのかを参加者と共有すると、防災情報を具体的な行動へ変える実践的な学びになります。

Q.子どもにも判断を考えてもらえますか?できます。「この雲を見てどう思う?」「どこへ逃げる?」などの問いを通じ、自分で考える経験をつくれます。

Q.防災キャンプは地域人材育成につながりますか?体験を通して気づき、自分の行動を変え、学びを周囲へ伝える人が増えることで、自助から共助、地域を支える人材育成へつながります。

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